第3のリハ・飛翔編
確かに感じる。
小さな変化だけれど、
体は感じている。
カーテン越しの朝の光の眩しさが、
心地好い。
少し大きめの“伸び” をしてみる。
思い切り腕を伸ばせる感覚が、
過去の自分に戻してくれる。
3ヶ月経った。
『第三のリハ』の
栞を見て電話してから。
古い作品で、城山三郎著の
【一歩の距離】 がある。
生死の選択を賭けた一歩の物語。
そんな大層な一歩ではないが、
自分にとっては改革の一歩だと
確信している。
最初は雛のように
頼りなさげな一歩だったが。
しっかりと大地を踏みしめられる
力強い一歩に変わってきている。
そこは、
相談から始まった。
自分に合ったプログラムを組んで貰えた。
一人では始められない
動きを教えて貰えた。
一人では持続できない
気力を支えて貰えた。
そして今、自分一人で
続けられるようになった。
変われる喜びを感じ、変われた自分を誇らしげに思える。
《to be ~》に出会えて、
取り戻せた自分を。
一歩踏み出す。その大切さに気づいた。
手帳には、あの日メモした番号が、
色褪せることなく残っていた。
「079-292-2601」