なないろ・番外編
「手柄山は何で手柄山って
呼ばれてるか知ってる?」
「はぁ? いきなり何言ってんのよ」
「手柄山、知ってるでしょ」
「この辺の人なら誰でも知ってるわよ」
「だ・か・ら、何で手柄山って
名前になったのか知ってるかって
聞いてるの」
「・・・誰かが何かの戦いの時にそこで
手柄をたてたって話じゃないの」
「残念。 ハズレ。 間違い。 バツ。」
「じゃぁ、何でその名前が付けられたのよ」
「それはね、まわりの田の稲を人が
道具を使わずに手で刈っていたので
”手刈りの山”と呼ばれたのが
「始まりなんだって」
「へええええつ。
あんたはなんでも知ってて偉いわね」
「違うんよ。 その手柄山の60年前の
写真展があるんだって」
「なんか、面白そう。 何処であるの?」
「それは、 ね・・・」※諸説あり
![ペン](https://o-heim.com/wp-content/themes/o-heim2024/img/shiori-series/pc/illust-pen.png)
「《to be~.》と《なないろ》がある手柄のビルでするのよ。
11月10日(日)だって、写真展は」
「入場料、いくらなのよ?」
「懐かしむ時は品格は良くよ。
だからお金なんていらないの。
お金を払うのは、今と未来によ」
今は、『to be~.』
未来は、『なないろ』
そのビルには、過去・現在・未来と、
時間の経過がギュッと詰まってる。
「行く。面白ろそうだから」
「何でも楽しまないと。人生謳歌よ」